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使用者賠償責任保険の重要性

使用者とは「労働契約の一方の当事者であり、労務の提供を受け、賃金を支払う者」のこと、つまり雇用主のことを指します。

労働災害というのは、労働者だけの責任で起こるわけではなく、場合によっては使用者側の責任が大きいと認められ、裁判などで賠償責任を問われるケースもあります。

労働災害に対しては、労働者の権利意識が高まり、ブラック企業といった言葉も生まれていますし、場合によっては訴訟沙汰に発展するケースもあります。

そして、裁判で使用者側の損害賠償責任が認められると、支払いを命じられる損害賠償金額が多額に上るのが労働災害をめぐる裁判の特徴です。

そのような場合の損失をカバーする保険が「使用者賠償責任保険」です。

使用者賠償責任保険は、労働災害が起こった場合で、貴社が労働者に対して法律上の賠償責任を負った場合で、その損害賠償金の額が
●政府労災保険からの給付額
●自賠責保険等により支払われる額
●貴社の法定外補償規定に基づいて支払われる額
の合計額を超過した場合、超過額の部分を賠償保険金として給付する保険です。

なお、貴社に法定外補償規定がない場合には、上乗せ労災保険として機能することになります。

使用者賠償責任保険は、被災者への「慰謝料」、裁判に発展した場合の「訴訟費用」「弁護士報酬」などを給付してくれますので、賠償責任について裁判で争うべき場合にも、この保険から給付が受けられることとなります。

任意労災や使用者賠償責任保険に限らず、賠償責任保険の重要性は昨今、非常に高まっています。

訴訟に発展した場合、裁判所から命じられる損害賠償金額、慰謝料の金額が数千万円から数億円単位の多額の金額になることが多いからです。

また、従業員や消費者など「何らかの損害を被った人」が、インターネットを通して事故の状況や企業の対応などを暴露するというケースもあります。

企業側は、正しい対応方法が分からなかったり、言質を取られることを恐れるといった理由で、初期対応を誤ることがあり、すると被災者は企業の対応に不信感を持つため、騒ぎを大きくしてしまうということがあるのです。

適切な対応を取るためにも、賠償責任保険に加入し、金銭的な補償を得るとともに、損害保険会社という事故対応のパートナーを得ておくと、冷静になれるでしょう。

また損害保険会社や代理店に事故対応を任せることができ、経営者は企業の経営を続けていくことができるのも、保険に加入することの大きなメリットです。

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