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社内イベント参加中、保育園への送迎でも労災保険の給付が受けられることも

従業員の皆さんが、就業時間前に行った作業や、終業時間後に行った作業中にケガをした場合も、労災と認定されることがあります。

たとえば、就業時間前に機械類の点検をおこなったり、工場や事務所内の備品を整備したりしていた際に、ケガを負ってしまったという場合には、「業務に接続し通常付随する行為」であれば、業務上の災害と認められることがあるのです。

なお、労働災害にあたるかどうかの問題とは別に、労働時間の数え方の問題も起こるかもしれません。

これらの行為を、会社として黙認、許容していた場合には、これらの行為を行った時間も「労働時間」と計算されることがあります。

このほかにも、私服から制服に着替える時間や、全員参加とされているラジオ体操、訓話などの時間なども労働時間にあたると考えられるケースがありますので注意しましょう。

一見、工場や事務所などの業務とは関係がないように思われる社内インベント(レクリエーション活動など)も、厚生労働省の通達により、次の条件を満たす場合は業務行為であると認められることになっています。

(1)同一事業場または同一企業に所属する労働者全員の出場を意図して行われる

(2)当日は勤務を要する日とされ、出場しない場合には欠勤扱いとなる

このような行事の途中で足をくじいて労災保険を使いたいという従業員が出てくるかもしれませんので、雇用者としてもぜひ知っておきたいところです。

女性の社会進出と、保育園や託児所の不足については、広く知られるようになりましたが、働くお母さんやお父さんが、出勤途中にお子さんを保育園や託児所に預けてから、会社へ赴くというケースもあるでしょう。

通勤途中のケガについては、通勤災害として労災保険が使えるのは知られています。

しかし労災保険法における「通勤」として認められるのは「労働者が、就業に関し、住居と就業の場所との間を、合理的な経路及び方法により往復すること」であり、著しい逸脱や中断などがあった場合は、通勤とは認められません。

逆に言えば、会社に届け出ている通勤経路とは違う経路であったとしても「合理的な経路及び方法」であった場合には、通勤災害と認定されます。

労災保険の給付が受けられるかどうかは、単に「ケガ・事故が就業時間内の出来事だったか、事業所内の出来事だったかどうか」という点で判断されるのではないことが、お分かりいただけたかと思います。

労災保険の問題の他に、労働時間としてカウントされるかどうかの判断は、労働基準法に関わる問題ともなりますので、就業規則などの作成の際に注意してください。

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